戦国大名など暗殺の危険にさらされる人物が、自分そっくりの人物を自分の身代わりとすること。
影武者となる人物には、容姿はもちろん、仕草や行動などもそっくりであることが要求される。影武者選びの第一歩は、まず姿形。そっくりな者がいなければ話にならない。その後、徹底的に仕草、行動を叩き込み、ようやく影武者として役にたてる。戦国武将では、武田信玄や真田幸村(信繁)などの影武者が有名だが、平安時代の平将門にも7人の影武者と共に描かれている絵図があり、実際に殺されたのは本当の将門ではない、などという話もあった。
ちなみに隆慶一郎先生の「影武者徳川家康」という小説はなかなかに秀逸。だが、影武者があんなにみんなの信頼を得て、本物になりすませるなんて…何気に恐ろしい。 |