中先代の乱【なかせんだいのらん】(出来事)A
鎌倉幕府の14代執権・北条高時の遺児とは思えないが、本当に遺児である時行が、北条家再興を目指して起こした乱。
一時、鎌倉を占領する勢いを見せたが、足利尊氏に鎮圧された。「中先代」の由来は、北条氏を「先代」と呼び、足利氏が「後代」なので、間をとって「中先代」なのだという。つまり微妙ってことか。

中大兄皇子【なかのおおえのおうじ(みこ)】(皇族)A
のちの天智天皇。大化の改新のクーデター(乙巳の変)で、中臣鎌足らと共に蘇我入鹿を謀殺した。変後、しばらく皇太子のままで皇位につかず、称制という形で政治に携わった。
663年の白村江の戦いで、日本軍を率いたが大敗。唐・新羅の力を恐れ、飛鳥から大津に遷都した。大津では、近江令の制定や庚午年籍の作成などを行った。

長良川の戦い【ながらがわのたたかい】(戦争)B  
美濃国(岐阜県)の長良川河畔で起こった合戦。美濃の領主であった斉藤家の内部合戦で、かの有名な斎藤道三と、その子義龍が戦った。
義龍は、道三が美濃の前領主・土岐頼芸からもらいうけた深芳野という女性から生まれた子で、道三が貰い受けてから月足らずで生まれたため、道三は「自分の子ではないのでは」と考えるようになり、義龍を遠ざけようとした。長じてから義龍は、家臣の「道三様は家督を義龍様ではなく、弟君のどちらかに譲ろうとされているようです」という話を信じ、先手を打って弟たちを騙して殺害。激怒した道三と長良川で合戦となったのである。
しかし、この戦いは、義龍に圧倒的に有利であった。道三が嫡子であるはずの義龍を廃そうというわけで、家臣もそれに従わなかった。義龍軍17500人に対し、道三軍は2700余。文字通り兵力差がケタ外れで、道三は敗れ、戦死を遂げた。
でも、実は一番哀れなのは、噂で殺された義龍の弟二人であるっぽい。

那須与一【なすよいち】(人名)A
屋島の合戦で、平家が船上に掲げた扇を弓矢で射抜いたことが有名。この話しか知らないので、詳細希望。

難太平記【なんたいへいき】(書物)D
別に「太平記」を難しくしたものではない。内容から単刀直入に言うと、「太平記」に難クセをつけた書物。今川貞世の著。1402年の成立。
「太平記」を今川氏のいいように訂正したりしたもので、今川氏の功労ぶりが細かく書かれている。アンチ太平記派にオススメ。

南蛮人【なんばんじん】(名詞)A
漢民族が古代中国の異民族を指して使っていた言葉。南方の野蛮人というような意味だろうが、戦国時代〜江戸時代初期には、主にイスパニア人(スペイン)とポルトガル人のことを指した。
様々なものを日本にもたらしたが、キリスト教布教は、彼らの最大の目的であったとも言える。そのため、禁教令発布後は、日本への来航を禁止されてしまった。

南蛮貿易【なんばんぼうえき】(名詞)A
南蛮とは、南方の野蛮人の意。戦国時代には主にポルトガルとイスパニア(スペイン)の人を指す。よって南蛮貿易とは、彼らとの貿易を意味する。輸入されたものとしては鉄砲が有名。

南北朝時代【なんぼくちょうじだい】(時代区分)A
大きく括れば、鎌倉幕府滅亡後の動乱期を指すが、なにしろ「南北朝」時代なので、後醍醐天皇が吉野に南朝をたててから、1392年に、後亀山天皇が京都に戻るまでの時代を指すのが正確であると思われる。でも、合一して、30年くらいたったある日、後亀山は再び吉野に走る。が、ややこしくなるうえに、歴史的にあまり重要でないので、説明しない。…本当は面倒くさいだけである。重要でないことは歴史上には(多分)ありえないのだ!

 

二条河原落書【にじょうがわららくしょ】(名詞)A
京都の二条河原に、ある日突然かかげられた落書。建武の新政を風刺している。
「この頃都にはやるもの 夜討ち、強盗、偽綸旨」などと軽快な文章で書きたてられている。この時代は、何気に流行るとヤバいものが流行っていたということである。ちなみに『建武年間記』という建武年間のことを記した書物に記載されている。
こんなにうまいこと建武の新政を風刺した人間とは誰なのだろうか。

似絵【にせえ】(名称)A 
平安後期から鎌倉時代に特に流行した大和絵。肖像画。似絵作家としては、藤原隆信などが有名で、伝・源頼朝像などが有名。
武将などの人物像を描くようになったのは、このころからで、肖像画はもともと崇拝の対象だった。ちなみに隆信の子には、同じく似絵の名手・信実がおり、さらに異父弟にかの有名な藤原定家がいる。才能豊かな一族っていいね…。

日米和親条約【にちべいわしんじょうやく】(外交)A  
安政元年(1854)に幕府がアメリカと締結した条約で、調印した場所の名前から神奈川条約とも呼ばれる。
内容は下田・箱館の二港を開港、物品供給、最恵国待遇、下田に領事を置くことなどのほか全12条ある。最恵国待遇のためも
あって、幕府はこの後、イギリスやロシアなどとも同様の条約を締結します。

日蓮【にちれん】(人名)A 
鎌倉新仏教の一つ「日蓮宗(法華宗)」の創始者。
安房国(千葉県)の漁師の子として生まれたが、12歳の時近くの清澄寺に預けられ、16歳で出家する。寺に入ったとき、寺仏の虚空蔵菩薩に向かって「日本一の智者と成したまえ」と願をかけたといわれる。
鎌倉や京都・比叡山に修行に出向き、法華宗のみが真実の教えであるという真理を得る。一旦故郷に戻ってから、鎌倉などで布教を始めるが、他宗に対し、非常に攻撃的(「○○宗は偽者である、法華経のみを信じよ」など)だったため、幾度も法難にあった。幕府に対しても「立正安国論」などの書物を提出しているが、時の執権北条時頼は、ほとんど意に介そうとしなかったという。

日蓮宗【にちれんしゅう】(宗教)A 
俗に言う「鎌倉新仏教」の一つ。開祖は日蓮。本山は久遠時。法華宗ともよばれる。
「南無妙法蓮華経」の題目こそが釈迦の真意を表していると説き、この題目を唱えることにより、魂が救われ、法華経が世に広まれば、国も救われるとした。
開祖の日蓮は他宗に攻撃的で、いくども法難にあう。

日光東照宮【にっこうとうしょうぐう】(建造物)A
栃木県日光にある徳川家康を祀る宮。
陽明門や社殿の豪華さ、美しさも有名だが、見猿、言わ猿、聞か猿の三猿や、眠り猫などの一風変わった彫刻や、鳴き龍など
の建築構造も、観光客が後を断たない理由であろう。伊達政宗寄進の大灯篭や、酒井忠世の寄進による五重塔などもある。

二天記【にてんき】(書物)D 
宝暦5年(1755)の成立というが、異説もある。武蔵の伝記本。
熊本藩の陪臣だった豊田又四郎という人物が、武蔵の直弟子から聞いた話しを覚書として残し、その覚書に武蔵の著作『五輪書』の内容などを付け加えたものを又四郎の次代・橋津(豊田から改姓)彦兵衛がまとめて、まずは『武公伝』が成立する。さらにそれを彦兵衛の次男・専右衛門が『二天記』と改めたらしい。実にややこしい経緯…。
吉川英治の『宮本武蔵』は、巌流島の決闘のシーンを『二天記』によったという。

二刀流【にとうりゅう】(名称)A  
流派…ではないよね…?武蔵が円明流を「二刀一流」に改めてるから、つきつめれば流派かも。ただ、「二刀流」というと、要するに刀を二本使う人というイメージがある。
「巌流島」の宮本武蔵、「忠臣蔵」の清水一学などは有名な二刀流。「るろうに剣心」の四ノ森蒼紫は、小太刀二刀流。あと、「ONE PIECE]」のロロノア・ゾロは三刀流。ここまでくるともう、漫画って偉大だなあと気付かされる。

日本書紀【にほんしょき】(書物)A
日本の歴史を記録した、公式の勅撰歴史書。舎人親王が中心になって編纂され、720年に成立。全30巻。
記載されているのは、神代〜持統天皇の時代まで。712年成立の『古事記』は『帝紀』・『旧辞』を元にしたが、『日本書紀』では、さらに家伝や日記なども参考にして編まれた。古代史研究のうえでは欠かせない史料である。
712年の古事記、713年の風土記、720年の日本書紀と、「記」もの3連発で歴史嫌いの中学生には厳しい。さらに『日本書紀』のみ、日本書「紀」なので注意。


 

 

眠れる獅子【ねむれるしし】(あだな)B
中国の王朝・清のあだ名。
今はコトを起こしていないが、一度怒らせて、戦にでもなろうものなら、その強さは計り知れない…という、大袈裟な仮定のもとについたあだ名。ところが、清は1840年のアヘン戦争でイギリスにぼろ負けしてしまう。「眠れる獅子」は起こしても、別に問題なかった。

年貢【ねんぐ】(名称)A
毎年、領主に納める税。たいていは米。農民がつくった米を各村の名主を通じて、領主に納めるのが一般的。五公五民や、
四公六民といって、四、五割くらいはもっていかれたらしい。腹の皮のつっぱった領主は、もっと多くとりたてようして、一揆を起こされてしまったりする。

 

能楽【のうがく】(芸能名詞)A
南北朝期に成立した仮面劇。歌と楽器の演奏に合わせて舞踊り、そしてしゃべる。猿楽、田楽などの集大成版。有名な観阿弥、世阿弥が能楽の大成者として有名。仮面は表情豊かで様々な種類があるが、総じて不気味。夢に出てきそうなほどアレな仮面もある。

信長の遺体【のぶながのいたい】(名称)B  
織田信長は本能寺で明智光秀の謀叛によって自害したことは有名だが、実はその遺体は見つかっていない。
光秀の必死の捜索も空しく見つかっていないということは、信長は本能寺を脱出した可能性もある…と考えて本当に脱出して
いたのは仲路さとる著「異戦国志」。一部では、信長は本当に本能寺を脱出し、薩摩に逃れたとか海外に逃亡したとかの説も
あるが、ほぼはっきりしているのは「遺体は見つからなかった」ということだけ。しかし、この謎のおかげでif小説が書きやすくな
った。小説家の人は一度は目をつけてみてはいかがでしょう。

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