ご存知一万円の顔。
豊前国(大分県)中津藩の藩士の子として大坂で産まれた。緒方洪庵の適塾の門下生。1858年にのちの慶応義塾の基礎となる蘭学塾を江戸の中津藩屋敷内に開く。3度にわたって幕府の遣外使節に随行しており、アメリカ、ヨーロッパ訪問などを果たしている。帰国後は幕府の翻訳方に出仕し、66年に『西洋事情』を刊行。明六社創立に参加し、82年には『時事新報』を創刊。官民調和、国権伸長を唱えた。
著書の『学問のすヽめ』や『文明論之概略』などは有名。有名なので、『文明論之概略』は読んだことがあるが、死ぬほどつまらなかった。一般人にはわからない高度なことを書いているからこそ、一万円にふさわしい(のかな…)。 |