◆ 革命児・高杉晋作逝く! 明治維新の立役者の辞世とは?
「幕末維新回天の革命児」と謳われる高杉晋作。
彼は、「動けば雷電、発すれば風雨」ともいわれる行動力と決断力を備えた、
まさしく維新の立役者でありました。
■おもしろき こともなき世を おもしろく
しかし、そんな彼も病に冒されていました。
肺結核です。
晋作は、病が悪化してから下関郊外の東行庵で療養していましたが、
よくならず、慶応三年(1867)四月十四日、林算九郎邸において、二十九歳で生涯を終えるのです。
晋作は臨終に際して、辞世を詠みました。
「おもしろき こともなき世を おもしろく」
と上の句を書いて、晋作は筆を落としてしまいます。
そこで看病していた野村望東という勤皇派の尼歌人が下の句を加えたのです。
「住みなすものは 心なりけり」
これを書き加えると、晋作は「おもしろいのう」と言って息を引き取ったそうです。
…晋作は望東尼とは親しくしていましたし、看病にきていたのも事実だそうです。
しかし、この辞世はいいですね。
奔放だったという高杉の性格がよく出ていると思います。
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